アナタは不動産の物件情報をどこで集めていますか。インターネットでしょうか、駅前にある大手の不動産会社さんの店舗でしょうか、新聞の折り込みチラシでしょうか。私はそんなとこでは集めません。私が「あの地域の物件情報が欲しいな」と思った時には、その周辺にある不動産屋さんに飛び込みます。
優良物件を持っているのは、小さいけれど地元に根付いて業務を行っている不動産業者さんです。間違いないです。不動産デベロッパー時代にも、物件を買う際には地元の不動産業者さんが所有しているものか、若しくは地元の不動産業者さんが仲介に入る物件がほとんどでした。
更に確実な方法があります。登記簿を調べて所有者に直接連絡するのです。個人でここまでやられる方は少ないとは思いますが(ほぼいないでしょう)、
そもそも広告によって人前に出てくる物件には、それなりの理由があるはずです。「なかなか売れない」「訳アリ」「立地が悪い」などなど。広告を出している物件が全て悪いとは言いませんが、優良物件である確率が低い。狙うべきは広告を出す必要のない優良物件です。
目次
- 1.インターネットサイトで物件を探したが1つもなかった
- 2.新聞広告や各種情報媒体も同様です
- 3.優良物件が欲しいのであれば、地域の不動産屋さんに突撃するかお金持ちになるしかありません
- 4.「これが欲しい」と物件が特定している場合は、登記簿を調べて所有者に直接交渉する方法もあります
- 5.まとめ
1.インターネットサイトで物件を探したが1つもなかった
試しに色々なインターネットサイトで投資物件を探してみました。「熊本 中央区」で検索してみたところ結構ヒットしましたが、全部古いです。築20年以上は当たり前、半分は築30年以上でした。このような物件誰が買うんですか。私は絶対に買いません。
このように、インターネットサイトにおいては広告をうたないと売れない物件が多数を占めます。もし優良物件がインターネットサイトに登録されていた場合、一瞬で取引されるでしょう。不特定多数の人がいつでもどこでも見れますので。デイトレーダーのように欠かさずチェックしておかないといけません。お勧めしません。
但し、インターネットサイトにも利点があります。本当にたくさんの物件がインターネットサイトに集まっていますので、「相場観」を養うのには最適です。「この地域でこの程度の不動産ならだいたいこの価格だな」という感覚が身に尽きます。知らない土地の相場観を養うのにはこの上ない媒体です。
2.新聞広告や各種情報媒体も同様です
よく自宅に届くフリーペーパーにも、最後の方に不動産情報がまとめて掲載されています。こちらは主に戸建てや土地などの実需向けの情報が多いですが、価格が高いものが多いですね。まずは価格は横において、物件情報を出しているとは思いますが。
やはりこちらも広告的な要素が強いです。というか広告です。「この物件、ぜひ買ってください」と言っているようなものです。向こうからお願いされる物件ではなく、「売ってやってもいいけど、どうする?」のようにこちらから買わせてくださいとお願いする物件こそが良い物件です。例えが分かりずらかったらすいません…
インターネットサイトも紙媒体の広告もそうですが、家で空き時間に調べるくらいで優良物件が見つかるはずないと思いませんか。日々の努力により不動産業者さんが獲得している優良物件を情報を「ネットでポン」「おやつ食べながらペラペラ」で見つかるわけないでしょう。そんなに世の中甘くないですよ。
3.優良物件が欲しいのであれば、地域の不動産屋さんに突撃するかお金持ちになるしかありません
とにかくこれです。日本全国の宅建業者さんの数は10万を超えます。そのほとんどが社員5名以下の小さな会社さんです。インターネットが猛威を振るっている現在、情報ビジネスの要素が強い不動産業では多くの会社が倒産しそうなものですが、それほどの影響はありません。
なぜか。小規模で経営をされている宅建業者さんも地元の不動産情報を持っているので多かれ少なかれ取引が行われているのです。なので例えどんなにインターネットが発達しようが、今のところ仕事が無くなる事はないでしょう。アメリカのように全ての物件がインターネット上のシステムに登録されるようになれば、話は別ですが。
そして、これは難易度MAXな方法ですが、お金持ちになると優良物件は自然に集まるようになります。融資をを利用する場合、例え物件を買うといっても融資が下りなければ買えません。売却側からすれば、待たされるだけ待たされたのに結局ダメだったということも通常あり得ます。
それなら融資を利用せずに物件が買えるレベルのお金持ちに物件を紹介したほうが効率的です。このように考えると、たくさんのお金持ちと友達になり、おこぼれを頂戴することも正当な1つの戦略と言えるでしょう。
「他力本願」、良い言葉です。
4.「これが欲しい」と物件が特定している場合は、登記簿を調べて所有者に直接交渉する方法もあります
登記簿は法務局に行けば調べられます。しっかりと登記(変更登記も含む)が行われている不動産であれば所有者が誰なのかは調べられます。そこから所有者の方に連絡を取り、直接交渉するという方法もあります。連絡が取れるかどうかは別です。基本的に「なんだこの人」的な扱いを受けることは覚えておいてください。
昔ながらの手法ですが、一番効果があります。なぜなら、余計な人物が登場しないからです。不動産の売買になると、1つの物件に多数の仲介業者さんがいることがあります。こうなると売買が成立する確率が激減します。伝言ゲームと同じです。途中で話が変わったり止まったり。仲介業者さんは1つの物件に「売り側に1社、買い側に1社」、これが理想も現実も一番良い形です。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
数多のインターネットサイトに希望条件を登録して待っていても、優良物件など一生出てきません。広告的な要素が強い情報媒体から優良物件を探し出そうということ自体が間違っています。日々、優良物件を求めて情報をかき集めている不動産業者さんに勝てるわけがありません。
少しづつでも構いません。時間が許す限り様々な不動産業者さんと交流をもち人脈を広げていくのが一番の近道です。本当に優良物件に投資をしたいという方がいらしたら、参考にしていただければ嬉しいです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。