誰もが一度は考えたことがある「コインパーキング経営」。いや、言いすぎました。考えた事がない人も当然いらっしゃると思います。空き地の有効活用として人気なので皆さん考えたことがあると思っていました。
そんなコインパーキング経営。カンタンに収入を計算できるのです。3分で。必要なものと言えばスマホと好奇心。「この土地でコインパーキングを経営したらどうなるのかな?」という好奇心があればダイジョウブ。
なぜ3分で収入を計算できるのか。それはコインパーキングを経営するために必要な数字のほとんどが相場として確立しているからです。そもそもコインパーキング経営に必要な数字に複雑なものはありません。頭の中に入れておくことが可能なものばかりです。
前提条件は「時間貸し駐車場としての需要がある立地」に「10台分のコインパーキング」を経営することにします。
目次
Step1.売上予測
この売上予測が大変難しいですが、カンタンな方法があります。時間貸し駐車場需要がある立地の場合、
コインパーキング1台分の月間売上=月極駐車場の月額料金の2倍
という想定が可能です。
例えば、コインパーキングを検討している土地の周辺にある月極駐車場の料金の相場が3万円であれば、コインパーキングの1ヶ月の売上は6万円前後という予測が付きます。もちろん立地次第で1.5~2.5倍くらいの幅はありますし、今後も時間貸し駐車場が増加していけばこの予測は当てはまらなくなるかもしれません。しかし、「あたりをつける」という意味では非常に簡易で便利な方法です。
賃貸マンションなどに投資する場合、「表面利回りー2%=実質利回り」や「賃貸収入のおおよそ20%が費用」という考え方と同様です。最終的にはより詳細な計算をする必要がありますが、初期段階でざっくり計算をする際には上記の考え方で問題ございません。
Step2.ランニングコスト予測
ランニング費用として必要なものは、
- 光熱費
- メンテナンス費
- 保守管理費
- レシートの紙代
- 借地の場合には借地料
です。これらの費用を1つずつ計算すれば良いのですが、ランニングコストはだいたい
月額3万円前後(+借地料が必要な場合は借地料)
落ち着きます。これまたカンタンです。内訳は、
保守管理&メンテナンス費:2.5万円前後
光熱費:5,000円前後
レシートの紙代:数百円
です。コインパーキングに自動販売機を設置すれば、その分の売上がランニングコストを圧縮してくれます。立地が良いと自動販売機からの売上がランニングコストを上回ることもあるそうです。ぜひ皆さんも自動販売機の設置を検討してください。
また借地料は土地の所有者さんとの交渉によって決まるので、計算をして出てくる数字ではありません。しかし、月極駐車場として貸し出した場合の収入以下では貸してくれることはないでしょう。最低でも
借地料>近隣の月極駐車場料金の相場
を最低ラインとしましょう。月極駐車場の1.2~1.5倍が相場です。
Step3.初期費用予測
初期費用もカンタンに、
300万円前後
と想定できます。機械の費用が10台分であると300万円前後になります。但し、アスファルト舗装工事や道路の切り下げ工事が必要な場合には
工事費(アスファルト舗装など):100万
道路の切り下げ費用:100万円
が追加で必要になります。工事費や道路の切り下げ工事が不要な場合は300万円、そこに追加で必要な初期費用がプラスされていくと考えて頂いて構いません。
Step4.3分で収支を計算してみる
では、3分で計算してみます。
まず、近隣の月極駐車場の相場をネットで検索します。
近隣の月額駐車場の料金が1.5万円の場合、コインパーキング1台当たりの月額売り上げは3万円です。これが10台分ありますので、3万円×10台=30万円がコインパーキング全体の月額売り上げになります。
(所要時間:2分)
この30万円からランニングコストを差し引くと、30万円ー3万円=27万円。これが借地料を除いた手取り収入となります。
(所要時間:20秒)
借地の場合には借地料を計算します。月極駐車場の相場が1.5万円/1台なので、この場合は最低でも15万円/月の借地料を支払う必要があるでしょう。ここは1.2倍で計算をして15万円×1.2=18万円
27万円ー18万円=9万円
(所要時間:30秒)
月額の収入が9万円と計算できました。これを年額にすると、9万円×12ヶ月=108万円
(所要時間:10秒)
ピッタリ3分で年間108万円の収入が得られることが計算できました。近隣の月極駐車場の相場を調べることに一番時間がかかるかもしれません。後は超カンタンです。
気になる方は番外編として、初期投資に対する収入の利回りを計算しておけばよりOK。
今回は108万円÷300万円×100=36%
ちょっと利回りが良すぎるかもしれませんが、この利回りは借地料次第です。借地料が高ければ利回りは低下しますのでご注意ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
売上予測
⇒コインパーキング1台分の月間売上=月極駐車場の月額料金の2倍
ランニングコスト予測
⇒月額3万円+借地の場合は借地料
初期費用予測
⇒300万円+α
上記の数字を頭に入れておけば、すぐに計算できます。街を歩きながら「この土地でコインパーキングを経営したらどうだろう」と考えると楽しいですよ。物事を見る目が一気に変わりますし。ぜひ参考にしてみてください。
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最後までお読みいただきましてありがとうございました。