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2018.07.10   2020.07.11

ちょっとカオスな不動産キャッチコピー3選

ちょっとカオスな不動産キャッチコピー

広告には必要不可欠な”キャッチコピー”。キャッチコピーとは、

人の心を掴む宣伝文句

です。もちろん不動産広告においてもキャッチコピーは利用されています。

  • 静寂な空間があなたを包み込む
  • あなたのわがままを全て叶える住宅が誕生
  • モデルハウス展示終了につき、大幅プライスダウン

私には最後のキャッチコピーが心に響きますが、皆様にはどうでしょうか。キャッチコピーは非常に短い文章です。その短い文章の中に「自分の熱意」と「相手を虜にする殺し文句」をバチっと入れなければいけません。見て頂いている人に響かなければ意味がないのです。当然、文章が短ければ短いほど、キャッチコピーの難易度は上がります。

しかし、なかには「本当にこの物件を借りてもらう(買ってもらう)気があるのか!?」と疑ってしまうようなキャッチコピーが存在します。まるで「狙いは他にあるのではないのか」と。もっと分かりやすく言わせていただくと「笑いに走っただろ!」と思われるものです。今回はインターネット上で集めたオモシロキャッチコピーの代表例を3つご紹介します。

ウサイン・ボルトなら55秒

「西川口駅」徒歩6分

ウサイン・ボルトなら55秒

不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」によって「徒歩による所要時間は、道路距離80mにつき1分間を要するものとして算出した数値を表示すること」と定められています(第5章第10条第10項)。

参照:「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」

徒歩6分という事は上記の規則に照らせばおおよそ480mです。ちなみに、ウサイン・ボルトは100mを9.58秒で走りますので、

9.58秒×480m=約46秒

480mを100mのスピードでずっと走った場合には約46秒で走り切れますが、ボルトも疲れます。55秒と46秒に差があるのはそういう事なのでしょう。但し、ご存知の通りボルトは人類最速の男。彼より早く走れる人間は現代には存在しないのです。このキャッチコピーが何の参考になるのかは触れないでおこうと思います。

ドラキュラが一瞬で蒸発する家

ドラキュラが一瞬で蒸発する家

このキャッチコピー、最初は何を言っているのか分かりませんでした。「ドラキュラが蒸発する家???十字架だらけの家なのか???」とも思いました。しかし、そんな不気味な家、誰も借りません。さらに、日本にそんな家があるとは思えません。人形だらけの家ならテレビで見たことがありますが。座敷わらしが出るという噂の旅館です。。。

そうこう考えているうちに「なるほど、日当たりが良いって事か」と気付きました。私の想像力が足りないだけかもしれませんが、正直分かりづらかったです。”ドラキュラが太陽の光に弱い”という事実をそもそも忘れていましたので。。。一定程度のドラキュラに関する知識を必要とするキャッチコピーですね。

しかし、楽しませて頂きました。「どれだけ日当たりが良いのか?」を知りたくなりました。私はまんまとこのキャッチコピーの魅力に取りつかれてしまったようです。完敗です…

猫と一緒に住みたいな

猫と一緒に住みたいな。でもこれペット不可だよ。

上げて落とす”タイプののキャッチコピーです。賃貸マンションの入居者募集のキャッチコピーですが、この不動産業者さんは一体何がしたかったのでしょうか。ペット不可という情報を前面に出したいのは分かりますが、わざわざ「おぉっ!」と一瞬期待をさせる意味が分かりません。「おぉっ!」から「なんだ…」への落差が激しいです。

目を引くという意味においては一定の成果を上げているのかもしれませんが、その後の残念感及び脱力感を考慮すると決して成功しているとは思えません。むしろ、「なんだ、この不動産業者は!?」という悪いイメージを与えかねないやり方に思えてなりません。まさか流行りの”炎上商法”なのでしょうか…

私は猫が好きでも嫌いでもないのでそれほどのダメージは受けませんでしたが、猫好きの方には大ダメージを与える可能性があります。会心の一撃ってやつです。もし、最初からキャッチコピーのインパクトを考慮しネットで拡散されることを狙っていたのだとしたら、天才のなせる業かもしれません。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。


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