先日、大〇建託さんの営業の方が飛び込みで当社にいらっしゃいました。こういうのもアレなんですけど、大〇建託さんのビジネスモデルにはあまり興味がありません。30年(35年?)一括借上システムでしたっけ!?このシステムを前面に押し出し、
「最小限のリスクで不動産投資が始められますよ!」
「安定した収入源が確保できます!」
「減価償却費をうまく利用すれば節税効果大です!」
との事です。
大〇建託さんの営業の方とは初めてお話をさせて頂きましたが、まさに教科書通りでした。
「オーナー様は入金の管理だけして頂ければ大丈夫です!入居者様の管理などの専門的な業務は全てこちらでやらせて頂きますので!」
ここで一言。確かに何十何百という部屋を管理するのであれば私の力だけでは難しいかもしれませんが、10戸や20戸の管理であれば私だけで十分です。特に新築物件~築後10年の間って、物件自体や設備面でトラブルが起こることってほとんどないんですよ。もちろん、その物件の仕様によっても異なりますが、不動産業界の一般常識に則って建てられた物件であればトラブルはほぼありません。
トラブルが起こるとすれば、家賃の滞納です。が、不動産ファンドで賃貸マンションを何棟も運営していた経験から言わせて頂ければ、家賃の滞納もほぼほぼ起こりません。何百戸という部屋を2年程度運営させて頂きましたが、家賃の滞納は2,3回ぐらいではないでしょうか。それも、滞納というよりは入金を忘れていただけで、お電話をしたらすぐに振り込んで頂けました。入居前の審査もしますからね。それほど悪質なお客様に遭遇することは滅多にないのではないでしょうか。
もう1点。
確かに大〇建託さんの空室保証は魅力的に思えます。物件自体に空室が発生するリスクを大〇建託さんが負ってくれるのですから。賃貸経営で一番怖いのは空室です。『空室を発生させない』『もし発生してもすぐに埋める』これが賃貸経営の大原則です。そこを突いてくるとは、さすが大〇建託さん。
しかし、これも経験則からなのですが、新築後10年間って空室が起こることはあまりないんですよね。もちろん、築年数が古くなれば古くなるほど空室の発生確率は高まりますが、それ以前は皆さまの想像以上に空室は発生しづらい、と思います(あくまで私の経験している範囲内での話です。実際は違うかもしれませんのでご了承ください。)。なので、新築後~10年は自分で運営して、新築後10年以降に大〇建託さんにお願いする、という流れが一番ベストなのかもしれません。一括借上げ家賃も奮発してもらって。都合の良い事ばかり言っていますが。。。
その他にも不動産業を経験されている方からすればツッコミたくなるような話題ばかりです。私も聞けば聞くほどムズムズしてきました。。。ただ、今回は何も言いませんでした。午前11時過ぎという時間が功を奏したのでしょう。お腹が減っていたので、余計な発言をしたくなかったのです。「私が問題発言をしてしまったら、営業の方からの反論が返ってくるかもしれない。そうすると昼食の時間が後ろ倒しになってしまう。HPが2しかない私にはこれ以上戦う事は出来ない…」
TPOを常に意識している私にとって、黙っておくことはたやすい事です。と思っていた矢先、
契約から10年経過移行は、借上げ家賃の見直しあり←見事に家賃が下落する時期に一致
空室率は〇〇%で全国平均よりも遥かに高い←空き家が激増している今般、世間一般の空室率と比べられても…
家賃の15%が大〇建託の収益になります←オーナーの資金で物件を完成させといて15%って…
などなどのお話を伺ってしまったせいで、黙っておくことが難しくなりつつある今日この頃。でも、お腹が減っているという動かしようがない事実が私を突き動かしました。「分かりました。では、まずどのような物件があるか教えて頂けますか?」と現状を打破するために切り出しました。「物件が無いと何とも判断出来ませんので…」不動産業者としては普通の事を言ったと思ったのですが、次の瞬間、
「分かりました!ではまずこの書類にサインをしてくれませんか?この書類にサインを頂かないと資料を出すことが出来ないんですよ!」
大人げなく「はっ???」って言ってしまいましたよ。なんで物件資料を頂くのに書類にサインをしなければいけないんですかね。しかも複写式の書類。何のために私の名前や住所や電話番号が複写されるのでしょうか。理由もなくサインなど出来ません。なので理由を尋ねてみました。
「なんで書類にサインをしなければいけないんですか?」
「いやー、法的な意味はありませんから気軽な気持ちでサインをして頂ければ大丈夫です!」
気軽な気持ちで複写式の書類にサインなんか出来るか!!!
今日も良い日でした。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。