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2017.11.18   2018.04.06

「ノンリコースローン」とは?3分で分かる不動産用語集

不動産特定共同事業法とは何か?

ノンリコースローンは、「ノン」「リコース」「ローン」の3つの単語に分けられます。

 

「ノン」:しない

「リコース」:遡及

「ローン」:融資

 

つまり、「ノンリコースローン=遡及しない融資」という事になります。

では「遡及しない」とはどのような状況なのでしょうか。

 

融資を受ける際には担保として物件に抵当権を設定することが一般的です。そしてもし融資の返済が滞った場合には、抵当権を実行して物件を競売にかけ、その競売代金を融資の返済に充てることになります。この場合、その競売代金で残債が返済できれば問題ありませんが、残債に満たない場合も多々あります。

 

ノンリコースローンとは、このような競売代金が残債に満たない場合でもそれ以上の責任を追及されることはない、という融資です。

 

つまり「遡及しない=担保物件以上の責任の追及がない」という事になります。ノンリコースローンでは責任の範囲が限定されるのです。

住宅ローンはリコースローン

住宅ローンはノンリコースローンではなくリコースローンです。融資の返済が滞った場合には抵当権を実行されます。そして、競売代金が残債に満たない場合にはその差額の返済を要求されます。責任の範囲が担保である住宅に限定されていないのです。

 

 

住宅ローンの場合には、金融機関は債務者の返済能力を重視します。住宅そのものの資産価値も当然判断材料の1つにはなりますが、何よりもまず債務者の返済能力です。債務者の返済能力が低い場合には、その融資が焦げ付く可能性があるので、金融機関も融資には慎重になります。

ノンリコースローンは収益のある資産へのローン

ノンリコースローンはそれ自体が収益を生み出す資産への融資です。例えば、賃料収入のある不動産です。

 

リコースローン:個人及び法人への融資

ノンリコースローン:収益のある資産への融資

 

ノンリコースローンの返済原資は資産から生み出される収益です。なので収益を生み出さない資産へのノンリコースローンは理論上はあり得ません。「住宅ローンもノンリコースローンにすべきである」と論じる方もいらっしゃいますが、住宅は収益を生み出さないので難しいです。

 

 

借入期間中は生み出される収益から利子を支払い、借入期日が来たら物件を売却して元本を返済します。

ノンリコースローンは審査基準・融資条件が厳しい

融資をする側から見れば、責任の範囲が限定されてしまうノンリコースローンは高リスクの融資です。リコースローンであれば返済が滞り資産を売却しても残債が残る場合には個人なり法人なりに責任を追及できますが、ノンリコースローンでは責任を追及することはできません。

 

 

「この責任を追及できない」という点を審査基準及び融資条件に転嫁しています。つまり、責任を追及できないので融資するか否かの判断基準を高めに設定します。賃料収入のある不動産で言えば「利回り〇%以上でないと×」とかです。また融資条件も厳しく設定します。言い換えれば、融資金利が高くなるという事です。不動産ファンドで働いていた時に金融機関にノンリコースローンをお願いしたことがあるのですが、ビックリするような高金利でした。そっち系の金利と見間違えるほどでした。物件によっては結構な金利になります。

 

 

説明するまでもないですが、審査基準及び融資条件を厳しく設定することによってノンリコースローンの高リスクをカバーしているのです。

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