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2017.09.05   2020.07.13

REITのIRによく出てくる「金利スワップ」って何?

私の中で金利スワップとは「変動金利を固定金利化する」という理解で終わっていました。でもこの中途半端な理解では、「この先に待っている戦いに太刀打ちできないんじゃないか?」と今思いました。なので今から金利スワップについて考えていきます。めっちゃ簡単に書きたいと思いますので、詳細はだいぶ省きます。ご了承ください。

目次

金利スワップって?

金利スワップ取引とは、金利の交換取引のことをいいます。

 

超簡単に言えば上記になります。えっ、もうちょっと詳しく説明しろって。

ご安心ください。最初からそのつもりです。

 

(※不要なマス目が残ってしまった…。作り直す気力が出ないので、今回はこれにてご勘弁下さい)

 

むかしむかしあるところに、AさんとBさんがいました。Aさんは山へ芝刈りに………間違えました。

 

AさんはA銀行から固定金利で融資を受けました。しかし、Aさんは「今後は金利が下がるかもしれない。変動金利の方がよかったな。」と思っていました。

次にBさん。BさんはB銀行から変動金利で融資を受けましたが、「金利が上がったらどうしよう。固定金利にするべきだった。」

AさんとBさんは昔からお茶を飲みながら金利の話をする仲でした。お互いが今回の理想と現実のギャップについて悲観しているその時です。裏を返せば2人の思惑が一致することに気が付きました。

 

「だったら金利を交換しちゃえば良いじゃん!」

 

このように、融資を受けた後でお互いがお互いの金利形態(変動若しくは固定)を望んでいる場合に金利を交換することが金利スワップ取引です。

※実際の取引では、変動金利同士で金利スワップを行うこともあるそうです。

 

金利の交換の具体的な方法は、

 

金利スワップ契約の相手方から変動金利の利息を受け取る(若しくは固定金利の利息を受け取る)

 

金利スワップ契約の相手方に固定金利の利息を支払う(若しくは変動金利の利息を支払う)

 

となります。

 

金利スワップの具体例①:日本ロジスティクスファンド投資法人(8967)

 

借入先:株式会社りそな銀行及び三井住友信託銀行株式会社

 

金利スワップ取引の相手:三井住友信託銀行株式会社

 

契約期間:2017年8月31日~2027年8月31日

 

金利スワップ契約の内容:変動金利を固定金利と交換することにより、金利は0.52205%で固定化

金利スワップの具体例②:ジャパン・ホテル・リート投資法人(8985)

借入先:株式会社三井住友銀行、株式会社新生銀行、株式会社みずほ銀行及び株式会社りそな銀行

 

金利スワップ取引の相手:三井住友信託銀行株式会社

 

契約期間:2017年9月29日~2026年9月30日

 

金利スワップ契約の内容:変動金利を固定金利と交換することにより、金利は0.8503%で固定化

まとめ

金利スワップに関しては「変動金利を固定金利と交換する」とだけ覚えておいて頂ければ構わないと思います。そして、なぜ変動金利を固定金利と交換すると言えば、将来の金利変動リスクを回避するためです。効率的な勉強方法は、一番重要な事を完璧に覚えてから、その後に周辺の知識を追加していくことだと私は思います。まずは

 

金利スワップ取引とは、将来の金利変動リスクを回避するために変動金利と固定金利を交換する

 

と覚えておきましょう。

 


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