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2018.04.11   2020.07.14

アパートでネズミ発見!!!オーナーに駆除請求出来るのか?

ネズミトラブルの対処法

自宅に絶対にいて欲しくないもの、それは「ネズミ・ゴキブリ・👻」でしょう。オバケがもしいたら次の日には引っ越します。オバケのQ太郎レベルの愛嬌あるオバケならまだしも、生霊やら地縛霊やらが存在している場合には即退去です。そんな部屋を紹介した不動産業者を1年間は恨み続けるでしょう。

ゴキさん(※「ゴキブリ」の事)を見つけたときってゾッとしますよね。「うわ~、マジですか…」となります。ゴキさんを1匹発見した場合、その何百倍何千倍もの数のゴキブリがその家に生息しているという話を聞いたことがあります。あり得ません。ブラックの大群が私の家を根城にしているなんて…彼らは家のどこかにひっそりと身を潜めているのです。まるでその時を待っているかのように。。。

まーどの時も待ってはいませんし、ゴキさんは外見は悪いですが私たちに攻撃を仕掛けてくるようなことはしません。嫌いな人はゴキ三の事をトコトン嫌いであると思いますが、ゴキブリと人間は1つ屋根の下で共存共栄が出来ると私は思ったりもしています。かく言う私もゴキさんは苦手です。子供の頃、なんと素足でゴキさんを踏んでしまったことがあるのです。まるで”スーパーボウルを踏んだような感覚”であったことは今でも覚えています。


では大トリを飾るネズミはどうなのでしょうか。

ネズミは攻撃的である

が私の勝手なイメージです。実家の隣に祖母の家があったのですが、ネズミ捕りを仕掛けておくとよくネズミが引っかかっていました。超強力な粘着テープのような罠にネズミが引っかかっていたのをよく覚えています。なぜネズミを捕獲しなければいけないの。それは、ネズミはかじるからです。人間ではなく柱や家具などをかじります。家電のコードをかじります。食べ物をかじります。その結果人間に損害が生じる可能性が高いのです。

そんなネズミを放っておくわけにはいきません。放っておいたら被害が拡大する一方です。では、もし賃貸中のアパートでネズミによる被害に遭ってしまった場合、自らの費用でネズミ対策を施さなければいけないのでしょうか、それともアパートのオーナーに「ネズミを駆除して欲しい!!!」と請求をすることが可能なのでしょうか。

そもそもアパートでネズミに遭遇した場合には、十中八九、

アパート全体にネズミが生息している

でしょう。なので、自らの部屋だけにネズミ対策を講じても焼け石に水です。ネズミ捕りを部屋に置きネズミを捕獲できたとしても、その背後には数十匹数百匹のネズミが列をなしています。ネズミ対策を講じるのであれば、アパート全体で行う必要があります。

ではアパートのオーナーにネズミ駆除のお願いをすればよいのでしょうか。もちろん、アパート全体でネズミの駆除を行う必要があるので、オーナーなり管理会社なりにお願いをするのが一般的なのですが、その対応は様々なようです。満足のいくものもあれば、全く対応をしてくれない場合もあるようです。なぜこのように対応にバラつきがあるのかと言えば、

ネズミ駆除の責任の所在が不明確

であるからなのです。これが非常に非常に難しい問題なのです。

確かに、アパート全体にネズミによる被害が生じている場合には、オーナー側の責任によりネズミ駆除を実施することが多いと聞きます。しかし、「そのアパートの入居者がどのように部屋を利用しているのか」もネズミの発生に影響を与えます。部屋が汚く食べ物が転がっている場合などは、ネズミの発生源となりやすいのは言うまでもありません。入居者のいる部屋の中まではオーナー側で管理することは出来ないのです。一概に「アパートのネズミ駆除はオーナーが実施するべき」とは言うことは出来ないのです。

アパートのような木造住宅の場合、年月とともに”隙間”が生じやすくなります。その隙間からネズミは侵入してきます。その隙間はアパートの共用部にあるかもしれませんし、各戸にあるかもしれません。侵入経路を把握し、ネズミ駆除の責任の所在を明らかにすることは雲をつかむような大変な作業になります。責任の押し付け合いに発展することが多々あるのです。

しかし、だからといってネズミ対策を後回しにすることは出来ません。放っておけばおく程、被害が拡大していきます。いずれにしろ、ネズミが1匹いたらアパート全体に巣くっている可能性が高いため、アパート全体としての対策が必要になります。入居者個人の力ではどうしようもありませんので、オーナーなり管理会社なりに相談をしましょう。そこでの対応がずさんな場合には法律の専門家に相談をしましょう。オーナーの対応が余りに稚拙な為、裁判まで発展した例もあるようです。

オーナーとしてもネズミ対策を怠ったがために入居者が退去してしまう事は避けたいはずです。最初の対応が悪くても、「それなら退去も考えます」という切り札がこちらにはあります。切り札を切るタイミングを計り、それでもダメな場合には本当に退去を検討したほうが良いかもしれません。


「オーナーや管理会社にネズミ駆除を請求しても対応してくれない、なら、引っ越し費用を請求して引っ越しをしよう」と考える方も多いかと思います。しかし、引っ越し費用の請求は一般的に難しいとされています。引っ越し費用を請求する場合には、オーナー側に債務不履行や不法行為などの”落ち度“が必要ですが、先ほどから述べている通り責任の所在を明確にすることが難しいのです。責任の所在が明確にならなければ、とうぜん費用請求は却下されます。

当たり前ですが、私たち人間の意思とは無関係にネズミは行動をします。そして、その行動がオーナーや入居者に損害を与える可能性があるのです。そのようなネズミによる損害を建物賃貸借契約の一方に押し付けること自体、そもそも無理な話です。建物賃貸借契約の当事者の枠を超えて考える必要があるのではないか、と私は考えます。

ネズミからみれば「お前ら人間のせいで僕たちの住処が奪われたんだから、少しくらい間借りしても良いだろ!」と思っているかもしれません。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

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