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2018.08.22   2020.07.11

奨学金破産の防止策として空き家を有効活用してみては

奨学金破産の対応策として空き家を活用!?

奨学金破産」という言葉をご存知でしょうか。今や大学生の2人に1人が奨学金を利用している時代です。その中に奨学金を借りたが返済ができず、自己破産をしてしまう人がいるというのです。これを奨学金破産と言いますが、そもそも奨学金とは何のためのものなのでしょうか。

そもそも奨学金とは、能力のある学生に対し、金銭の給付を行う制度の事を言っていました。給付なので返済義務がありません。

参照:Wikipedia「奨学金」

しかし、返済義務のない給付だけで奨学金を運用してしまうと、奨学金の対象者が著しく限定されてしまいます。そこで、日本では無利子及び低金利での学生への金銭の貸与も奨学金として扱われています。むしろ、日本では金銭の貸与の方が一般的です。私も金銭を借りることを奨学金だと認識していました。では、奨学金を借りる理由は何なのでしょうか。

奨学金という名前を見れば、まず思い浮かぶのは”学費”です。大学はとにかくお金が掛かります。私立大学の文系(昼間)でも年間80万円前後かかるようです。私は大学を卒業して大分経ちますが、授業料はそこまで高くなかったと記憶しています。確か65万円くらいだったような。。。年々授業料が増加しているのでしょう。

いずれにしても、どのご家庭にもこれ程までの高額な支払いは厳しいでしょう。その為に奨学金を借りて学費に充てる、という学生は非常に多いのです。

学費以外にも大学生活はお金が掛かります。実家から大学が遠く大学進学と同時に1人暮らしをしなければいけない場合、住居や食費、水道高熱費が必要です。結構高額になります、このような費用にも奨学金は利用されているようです。

大学生活の楽しみの1つと言えば”サークル活動”。新入生歓迎コンパや何やらかんやら。。。サークルに入ると無理矢理理由をつけて遊びに行ったり飲みに行ったりします(※未成年者は当然✖)。このようなサークル活動費にも奨学金を利用する学生もいるようです。「奨学金を使って遊ぶ」事の良し悪しは別として、飲み会や遊びが多すぎるサークルには色んな意味で注意が必要です。。。

このように、大学生活において、お金はいくらあっても足りません。「大学生時代が人生の中で一番貧乏である」と言うのが私の持論です。お酒を飲めるようになるけど学業優先なので、ガッツリ働くことが出来ません。奨学金に頼るのも致し方ないのです。しかし、この奨学金が後々自らの首を絞めることになります。大学卒業後にその返済が重くのしかかってくるのです。

そもそも、大学の入学金・授業料が高すぎるのです。しかも年々増額傾向にあります。少子高齢化により大学生人口は減少していますし、今後もその傾向は続くでしょう。大学を運営していくためにも授業料の増額は止むを得ない苦肉の策であることは理解できますが、その高額な学費の為に入学が出来なくなってしまっては元も子もありません。

大学が遠方にあるために1人暮らしが必要である場合には、更に深刻です。住居の家賃や水光熱費、食費が必要です。学業優先の為、アルバイトの時間も限られてしまいます。奨学金に頼らざるを得ない状況です。


前置きが長くなりましたが、ここで私から1つ提案をさせてください。それは、

日本で問題になっている空き家を無料(若しくは格安)で大学生に利用させてはどうか

です。空き家は誰も住んでいない為に管理が疎かになっています。ただの空き家であるうちは良いのですが、時が経つにつれて老朽化し周りの建物や住民に悪影響を及ぼし始めます。草木が生い茂って境界からはみ出たり、管理を怠ったことによって悪臭を放ったり。元をたどればしっかりと管理をしておけば何も問題は無い住居ばかりなのですが。。。

他方、大学に入学するために1人暮らしをする場合、家賃が非常に重くのしかかります。東京都内に大学がありその近郊に住む必要がある場合にはなおさらでしょう。幸運にも私は実家が都内であったため、1人暮らしをする必要がありませんでした。「1人暮らしをしたいな」と思ったことはありましたが、遊びにお金を使ってしまい、1人暮らしにお金を充てる余裕など全くありませんでした。

私の昔話はどうでもよいのですが、私が言いたい事だけは聞いてください。”管理者が居ない空き家”と”家賃の支払いが困難な大学生”。ベストマッチングだと思いませんか。つまり、

大学生に空き家を無償で貸与する見返りに管理をしてもらう

のです。そうすれば大学生に重くのしかかる家賃の問題が解決されるのではないでしょうか。ひいては、奨学金破産への対応策の1つとなり得るかもしれません。安く住めてご飯も食べれる下宿先のようなものがあれば良いのですが、今のご時世では下宿を運営すること自体難しいでしょう。

現状のように、奨学金が卒業後に重くのしかかる状況は本末転倒です。学費等の支払いが経済的に困難な方に金銭を貸与するのは当然として、更に学生の出費を抑える政策も必要なのではないでしょうか。まずは「奨学金の利用者は空き家を無償で貸与できる」などから始めても良いと思います。すぐ目の前に行き場を失った不動産があるのですから、積極的に活用すべきです。

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

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