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2018.09.03   2019.03.02

まさか無償?中州の屋台は借地料を払っているのか?

中洲の屋台

福岡の中州と言えば何でしょう。そう、”屋台”です。ひょっとしたら他の事を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、私の中では中州と言えば屋台。夕方前から屋台の準備が徐々に始まり、日が暮れる頃にはたくさんの屋台にたくさんの人だかり。毎晩夏祭りのフインキが味わえます。

私も数えるほどしか中洲の屋台に行ったことはありませんが、間違いなく最高です。屋台のオヤジさんの温かい接客も最高ですし、また料理が絶品。ホルモン煮込みを食べてあまりの美味しさに卒倒しそうになりました。飲み始めて2時間も経つと、屋台の中のお客さんは皆友達になります。見知らぬ人の腹の中を探りながら飲む、こんな緊張感のあるハイボールを味わう事など滅多にありません。お酒がドンドンすすんじゃいます。

飲んでいる時は思考回路が機能不全を起こしますので気になりませんが、ふと我に返ると気になることがあります。「中洲の屋台は借地料を支払っているのか?」です。

中洲の屋台がある場所は明らかに公道(川沿いの道)です。

楽しそうな中洲の屋台

中洲の賑わいを創出するための一環として行政側が屋台の営業者に無償で公道を提供していることも考えられます。しかし、適当な事は言えません。なので、ここは一度しっかりと調べておきたいと思います。


中州で営業をしている屋台は、福岡市に対して道路占用料というものを支払っているようです。その道路占用料も条例によりバチっと決められています。

参照:「福岡市道路占用料徴収条例」

ちなみに、屋台の場合は、

占用面積1平方メートルにつき、2,500円/1ヵ月

と記載されています。しかし、他にも色々と調べたところ、「屋台の道路占有料は1㎡あたり700円」「屋台1軒の道路占有料は月額5,600円」という表記が多数見受けられました。そして2026年度にはその道路占有料が、

月額5,600円⇒月額2万円

に増額されるとも書かれていました。今から私が述べることは、これらの数字に基づいた私の推測であり正確性は担保されていません。その点をご了承の上、下記の記事をお読みください。


屋台の道路占有料が”1㎡当たり700円””屋台1軒の道路占有料が5,600円”という事は、屋台は「5,600円÷700円=8㎡」の面積を利用することになります。そして、2026年には、屋台1㎡当たりの道路占有料が「700円⇒2,500円」に増額されるので、8㎡の面積に換算すれば「2,500円×8㎡=2万円」となります。この2万円という数字は2026年度以降の屋台1軒当たりの道路占有料とピッタリ一致します。

恐らく、このような考え方で間違いないとは思いますが、もし間違っていたらすいません。。。しかし、考え方が間違っていようがいまいが、道路占有料が月額2万円という事は間違いありません。一般の飲食店に置き換えれば家賃が2万円という事になりますが、これ、破格の安さじゃないですかね。

道路占有料が安いのか否かは、屋台の売上が分かれば判断できます。2011年12月に福岡市が屋台について様々な考察を行った資料によると、約150軒ある屋台全体の1年間の売上は17.3億円だそうです。

参照:財団法人九州経済調査協会「屋台の経済効果について」

これを屋台1軒の売上に換算すると、

17.3億円÷150軒=約1,153万円

年間約1,153万円の売上が見込まれます。この数字を月額に置き換えると、

1,153万円÷12=約96万円

屋台1軒当たり約96万円の売上がある中で、飲食店の家賃に相当する道路占有料が2万円(2026年度以降)。ハッキリ言います。安すぎます!!!。これはぼろ儲けと言っても良いでしょう。一般の飲食店は遥かに高額や家賃を支払っています。

売上高家賃割合”という考え方があります。「売上高のうちの何1パーセントで家賃を設定しておくのが適切なのか?」という考え方なのですが、飲食店の場合には10パーセントが適切な割合であると考えられています。

この考え方に照らし合わせて考えてみると、月額約96万円の売り上げが見込める屋台の適正な道路占有料は9.6万円です。しかし、実際には2026年度以降が2万円であり、さらに現在は5,600円なのです。もう計算をするまでもありませんね。パッと見で「間違いなく安い!」事が分かりますので。


ここまで中洲の屋台の賃料(道路占有料)について考察をしてきました。無償ではないにせよ、明らかに優遇されている事が分かりました。私も長い間不動産業に携わっていますが、このような低家賃での出店方法があることは初めて知りました。私もまだまだ未熟なようです…

福岡の屋台に対しては、他にも様々な条例案が提出されているようです。

  • 原則1代限り⇒直系血族への1回限りの営業権譲渡が可能
  • 屋台公募制度を創設し新規参入も認める
  • 連続違反屋台の営業許可の都市化し

屋台の営業権が1代限りでは、中洲の屋台で美味しいお酒を料理を食べられなくなる日はすぐそこに迫ってしまいます。これは間違いなく改正する必要があります。新規参入も認めるべきです。古き良き屋台も必要ですが、競争こそがより良いサービスや環境を生み出します。連続違反屋台の営業権取消と今さら入れれてもって感じですが。。。今まではどうなっていたのでしょうか。

いずれにせよ、中洲に屋台は絶対必要です。中洲のように街並みに屋台が自然に溶け込んでいる風景など、他のどこでも見たことがありません。中州だから可能なのです。どんな条例が出来ても構いませんが、屋台が存続する方句でお願いします!!!

最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。

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