私、洋室のホテルが苦手です。出張に行くとビジネスホテルに泊まりますが、まず洋室しかありません。洋室には必ずベッドがありますが、ベッドがあると部屋が非常に狭く感じます。ただでさえ狭い空間をベッドが更に狭くするのです。まぁほとんど寝るだけなので文句を言う程のことでもないのですが。。。
出張の際にいつも思う事があります。「和室onlyのビジネスホテルがあれば良いのに」と。和室onlyでなくても、和室の割合が多いビジネスホテルで全く問題が有りません。とにかく畳の上に寝たいのです。畳の上で寝っ転がりたいのです。畳の上で大の字になりたいのです。
「東京 ビジネスホテル」と検索をすると、1,000件以上のビジネスホテルがヒットします。
しかし、「東京 ビジネスホテル 和室」と検索をすると、ヒットする数は100件くらいに激減します。
さらにその検索結果を見てみると、目黒にある”ホテル雅叙園東京”という超高級ホテルや明らかにビジネスホテルでないものがほとんどです。遥か昔に建築された趣のあるビジネスホテルという名の旅館には和室が多数あるようですが、現在において一般的であるビジネスホテルには和室は皆無であるように思えます。
確かに、不動産ビジネスとしてのビジネスホテル運営という観点からは和室のビジネスホテル運営は難しいかもしれません。
- 清掃
- メンテナンス
- 交換
まず、畳だと掃除が大変です。畳は腐ることもありますし、ダニが発生することもあります。取り扱いが非常に難しいのです。掃除に多くの時間を要するなど、ビジネスホテルにとっては致命傷です。効率を重視するビジネスホテルには明らかに不向きでしょう。
次に、畳を使用した場合、定期的に”裏返し””表替え”をする必要があります。そのまま利用していると、すぐに傷んでしまうからです。手間も掛かりますし費用も掛かります。
畳の傷みが激しい場合には、メンテナンスでは対応出来ません。畳を変える必要があります。畳は1畳1万円はします。安いもので5,000円程度のものもありますが、すぐに傷んでしまうようです。ランニング費用としては非常に高額です。
フローリングではなく畳を使用しただけで、多くの手間や費用がかかります。和室のビジネスホテルが皆無である理由がやっとわかりました。例え、これらのデメリットを乗り越えて和室のビジネスホテルを作ったとしても、宿泊料金が跳ね上がる可能性が多いにあります
何となく「和室のビジネスホテルに泊まりたい!」と言ってしまいましたが、現実は厳しいようです。ビジネスホテルは安いからビジネスホテルなのです。あくまでビジネスマンの見方でなければいけないのです。価格が高ければ、ビジネスマンは宿泊出来ません。ホテル運営者としても、ビジネスマンを取り込めないのは非常に痛いです。痛いどころか倒産に直結する問題です。
優秀な研究者の方がダニや汚れに強い”なんちゃらファイバー”を利用してイグサにそっくりな素材を作り畳を作ってくれればよいのです。売り文句は、
一生使える畳
手入れの必要なし
ビジネスホテルに最適
です。何なら私がホテル運営者に売りに行きますよ。その際はご一報ください。
ビジネスホテルの畳の上で大の字になる
誰か私の夢を叶えてください。お金は払いませんが、感謝はしますので。。。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。