DINKSマンションという言葉、今までも何回か目にしたことはありましたが、気にしたことはありませんでした。「きっとオシャレなマンションの総称だろう」と勝手に思い込んでいました。しかし昨日気になったので調べてみたところ、私の勘違いは甚だしいことが分かりました。DINKSマンションについて知るにはまず「DINKS」という言葉について知らなければいけません。
目次
DINKSって?
DINKSとは、
共働きで子供を意識的に作らない、持たない夫婦。Double Income No Kids(2収入、子供なし)の頭文字などを並べたもの。
出典元:wikipedia
とても重要な言葉じゃないですか!?今まで知らなかったことが本当に恥ずかしい…。一昔前であればこのような考え方は受け入れられるのが難しいかったかもしれません。しかし、現代の多様化した生活スタイルの中ではごく当たり前の考え方と言えるでしょう。人生は一度しかありませんから、その人生をどのように生きていくのかを決めるのは自分自身です。悔いのない人生を送りましょう!ってなんか進むべき方向が間違ってきましたのでこの辺でやめておきます。
ではDINKSマンションはどのようなマンションの事を言うのか?
一言でいえばコンパクトマンションの事です。コンパクトマンションがDINKS向けに適切な広さなので、コンパクトマンションの事をDINKSマンションと言い換えているだけです。DINKSマンションというカテゴリーは本来ありません。
2000年頃、外資系ファンドが日本の賃貸マンションに本格的に投資を始めました、賃貸マンション投資と言えば主役はワンルームマンションですが、日本独特のこの狭い間取りは外資系からは嫌われていました。そこで、ワンルームマンションより大きめのコンパクトマンションを外資系ファンドは求めたのです。結果としてコンパクトマンションは爆発的に建設されました。
現在のコンパクトマンションは投資の対象というよりはむしろ実需向けの供給が大半を占めています。一時期は新築マンション供給率の20%程度がコンパクトマンションでした。1年の供給量が1万戸を超えた年もありました。しかし需要以上の大量供給に伴う大量在庫が発生してしまい、その後は徐々に供給量は減少しています。現在では10%に満たない数字となっているようです。
閑静な住宅街というよりは市街地の中心部、主要駅の近く、職場の近くに住居を求める消費者にとっては非常に有用となっているようです。利便性を最重要視したマンションと言えますね。ワンルームタイプよりも広くファミリータイプに引けを取らない設備仕様となっているのも見逃せません。快適性も兼ね備えています。単身女性でも安心のセキュリティを備えていることも強みの一つです。
より夫婦としての時間を楽しむ、という観点からスポーツジムやオシャレなBarなどが併設しているコンパクトマンションもあるようです。マンションの中にスポーツジムがあったら毎日行っちゃいますよね。多分。そして家飲みしてたがなんとなく飲み足りない時にマンションの最上階に夜景のキレイなBarがあったら、もうサラリーマンの街に飲みに行く必要はありません。良い事だらけです。貯金がバンバンたまっちゃいます。
DINKSマンション(コンパクトマンション)の今後の動向
利便性の良さから人気のSOHO(小規模オフィス)やセカンドハウスなどの多様な需要の受皿になりえますので、今後も一定の需要は見込めるでしょう。主要駅の近くに立地していることが多いので、仕事やプライベートでの交通の便に優れています。
また、現在の不動産市場は高値安定です。分譲マンションに関しても都心部のファミリータイプのマンションなど高すぎて一部の富裕層しか買えません。でも都心部に住みたい。そのような方にはもってこいなのがこのDINKS(コンパクト)マンション。比較的購入しやすい価格帯となっていますので、大手不動産会社もこぞって開発に取り組んでいます。前述しましたが、投資用というよりはむしろ実需向けのマンションですね。
また、様々な理由により手放す必要が出てきてしまった場合にも大丈夫。DINKS(コンパクト)マンションは間取りがシンプルな上に価格にもお手頃感があるので、売却にも賃貸にも対応可能なようです。ライフスタイルに応じた住空間を提供してくれるDINKS(コンパクト)マンションはこれからの少子高齢化社会には最適な住居なのではないでしょうか。
まとめ
多様なライフスタイルに応じた住空間を提供することは不動産開発会社の使命と言えると思います。そのような点でこのDINKS(コンパクト)マンションは1つのライフスタイルに対応した住空間を提供している素晴らしいものであると言えます。今後は更なる人口減少及び少子高齢化が見込まれています。より一層、高齢者が安心して住めるような住空間の提供をしていく必要があるのではないでしょうか。