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2017.12.15   2020.07.12

宅建試験の「難易度」や「合格率」など気にする必要はない!

宅建の勉強

決して自慢をするわけではありませんが、私は宅建試験に合格しています。宅地建物取引士の資格を持っています。現在、手元に合格年度が分かる資料がありませんのでうろ覚えになりますが、2005年若しくは2006年の宅建資格に合格しました。幸運にも1回の試験で合格することができました。

試験はマークシート方式で50問出題されます。年度によって異なりますが、50問中35問前後正解すれば合格する試験です。そもそも6割から7割程度の正解率で合格するように問題が作られている、と聞いたことがあります。

合格率は毎年15~18%の範囲内に収まっています。つまり、5~6人に1人が合格するようになっています。このように改めて宅建試験について考察してみると、「結構不合格者がいる試験」という印象を受けます。確かに私と一緒に受験をした同僚はほとんど不合格でした。ほとんどというか、同僚が何名受験したのかは忘れましたが合格したのが私ともう1名のたった2名だけでしたので。。。

“会社に言われたから仕方なく受験しに来た”

“ほとんど勉強してないけどマークシートだから可能性がある”

というように、宅建試験の場合には最初から合格する気のない受験生も多数います。本当に多いと思います。宅地建物取引業者(いわゆる”不動産会社”)が不動産の営業を行う場合には、その従業員数の1/5以上の宅地建物取引士を事務所に置かなければいけません。この要件をクリアするために、宅地建物取引業者はその従業員に対して宅建試験の受験及び合格を強く求めます。しかし、全員が全員ヤル気があるわけではありません。なので、それほど難しい試験でも無いのに合格率が低いという現象が起きていると考えられます。

ちなみに私も会社に言われて受験をした受験生の1人ですが、とてつもないモチベーションをもって宅建試験に臨むことができました。なぜなら、

合格したら会社から30万円の臨時ボーナス

が支給されるという事が分かっていたからです。自己採点後、十中八九合格することが分かった段階で「本当に30万円もらえるのか?」とギモンに思わなかったわけではありません。しかし、その心配は杞憂に終わりました。バッチリ30万円をゲットし、その翌日にちょっとお高いスーツを3着購入しあっという間に30万円は無くなりました。

このように私はニンジンに釣られて宅建試験を合格したわけですが、もちろんそうではない人の割合の方が圧倒的に多いでしょう。私には合格する動機がありました。絶対に合格しなければいけなかったのです。宅地建物取引士の資格取得というよりも30万円の為に…。30万円という餌のおかげで不動産業に携わる(携わろうとする)人間が最初に直面する壁を乗り越えた、あえてこう言わせてください。

宅建は資格試験ではなく、「アナタ、本当に不動産業でやっていく気があるの?」というヤル気を図る試験である

と。司法試験公認会計士試験などはしっかりと勉強をしても合格することが大変難しい試験です。勉強もさることながら法律や会計への適正が求められます。何十年も勉強&受験を続けていても、合格できない方々は本当に多数いらっしゃいます。

他方、宅建試験はしっかりと勉強をすれば合格出来る試験です。宅建業法はもちろんの事、民法、借地借家法、都市計画法など試験問題の対象範囲は広いですが、それほど深く突っ込んでくるような問題はありません。”広く浅い試験”と言えるでしょう。毎年、試験問題は異なりますが、過去に出題された問題を焼き直して出題している場合がほとんどです。問題が少し変化していても論点は同じなので、非常に説きやすいです。私は過去問しか勉強していません。しかし、しっかりと点数が取れました。合格のボーダーラインよりも5,6点上だったと思います。

「宅建試験は簡単な試験なのか?」と問われれば「めちゃくちゃ簡単な試験です!」と私は答えるでしょう。しかし、こう答えるには前提条件が付きます。その前提条件とは、

しっかりと勉強した人にとってはめちゃくちゃカンタンな試験

です。私がなぜしっかりと勉強をしたかと言えば、30ま…ではなく、より深く不動産業に携わりたかったからです。とてもシンプルです。より深く不動産業に携わりたかったのでしっかりと過去問を勉強しました。そうしたら難なく合格することが出来たのです。私の「ヤル気」がそうさせてくれました。お金の持つ力は果てしないです。なにわともあれ、この過程を通して私が感じたことは、

宅建試験はヤル気があれば合格できる試験

という事です。不動産業は宅建資格を持っていなければ何も出来ないわけではありません。個人的に宅建資格を持っていなくても会社として宅建業の免許を取得しているのであれば、結構なんでも出来ます。もちろん重要事項説明などは有資格者しか出来ませんが。。。

ようは、不動産業というものは他の誰かの土俵の上で相撲を取る事が可能な業界なのです。同僚が宅建資格を所有していて、その宅建資格を用いて会社として宅建業の免許を取得していれば良いのです。昔は宅建資格の「名義貸し」のようなことも横行していました。不動産業をやりたいけど宅建に受かる気がしないから、有資格者に形だけ宅建資格を借りていたのです。

しかし、何度も言いますが「宅建試験は能力の問題ではなくヤル気の問題」です。不動産業に本当に携わりたいのか否かを判定する試験です。他人の宅建資格を使うような法律違反をするのではなく、

本当に不動産やりたいなら宅建試験くらい根性でどうにかしろよ!

と声を大にして言いたいです、私は。ヤル気があれば受かります。宅建試験は司法試験や公認会計士試験ではありません。私も最初に宅建試験の過去問を見たときは、2秒後にページを閉じました。しかし、どうしてもこの試験に合格したかったので、気合と根性を振り絞り再び過去問のページを開き勉強を始めました。そして、しっかりと結果が付いてきたことは前述したとおりです。

まだ宅建試験に合格していない方、次の試験の受験を検討されている方、”気合と根性”があれば何とかなります。まずは明日にでも過去問を買いに行きましょう。もちろん、amazonでもOKです。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。


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