ここ最近、物騒な事件が多いです。つい先日の5月28日、熊本市東区下南部という地域で”切りつけ事件”が発生しました。刃渡り15cm程度の包丁を持った男(36歳)が、同じアパートに住む男性(65歳)を突然切りつけた、という事件です。その後、通報により警察官が駆け付けましたが、男は駆け付けた警察官にも切りかかりました。警察官は警告の上で男に対して発砲。弾は男に命中し、搬送先の病院で死亡が確認されました。
事の発端は”ご近所トラブル”のようです。男は被害男性の階下に住んでいたようですし。また、男は統合失調症による通院歴もあったようです。下南部と言えば、住宅が立ち並ぶ住宅街でもあります。事件現場付近の住民の方々はたいへん怖い思いをされたと思います。例え、犯人が死亡したとしても、子供を1人で歩かせることには抵抗があるでしょう。一日も早く平穏な日常が戻ってくることを祈っています。
また、切りつけ事件と同日に、今度は未成年者の誘拐容疑で男(20歳)が逮捕されました。さかのぼる事5月24日、熊本市南区の路上で警察官を名乗る男に小学生2人(小学4年生の女児と小学3年生の男児)が一時的に誘拐されました。午後1時半~午後3時までのおよそ1時間30分の間、男が借りていたレンタカーに乗せて連れまわしたようです。「道案内して」「車で話そう」と話しかけたようですが、女児が泣き出したため解放されました、無事で本当に良かったです。
子を持つ親、特に小さい子を持つ親にとっては他人事ではありません。特に未成年者誘拐事件の被害者となった小学生2人は、私の息子の友達の通う学校の生徒さんだったようです。「こんなにも身近なところで事件が起こるのか?」と改めて感じました。「明日は我が身」であるという事を肝に銘じ、息子にも教えなければいけません。
私の妻には、息子が通っている小学校からの不審者情報メールが良く届きます。
〇月〇日〇時、○○駅にて声掛け事案発生
〇月〇日〇時、通学路内にて不審者情報あり
というような内容のメールが届くそうです。しかも結構頻繁に。もちろん、声掛けと言っても、全てが全て犯罪に結びつくような声掛けではないでしょう。駅にいたおじいちゃんおばあちゃんが「1人で電車に乗れて偉いね」と優しく声を掛けてくれた場合でも、子供たちの受け止め方によっては「知らない人から声を掛けられた」となりかねません。子供が小さければ尚更です。そして、それが回りまわって”声掛け事案”に発展してしまう事もあるでしょう。ここは非常に判断の難しいところなのではないでしょうか。
子供を持つ親の最優先事項は「子供の安全」です。事実の多少の相違程度なら受け入れることはカンタンです。子供の安全の為ですから。「そうではないかもしれないけれど、そうであった時の為に備えておく」必要があるのです。何かあってからでは遅いですから。
私の息子の通っている小学校では、子供たちに防犯ブザーを持たせています。電車通学やバス通学の子供達も多いので。その為に持たせているのかもしれません。また、熊本地震以降、緊急時の連絡手段として携帯電話の所持も認められています。もちろん、学校内に居る時は使用してはいけないし、カバンの中に入れておかなければいけません。私の息子にも利用できる機能が限られている”キッズ携帯”を持たせています。
キッズ携帯にはGPS機能が搭載されています。これは非常に便利です。ちゃんと学校についているのか、帰り道は間違っていないか、などが随時分かります。
しかし、防犯ブザーやGPSの犯罪抑止力を過信することは問題です。事件に巻き込まれ犯人にそれらを取り上げられてしまったら、ただの無力な機械となってしまいます。防犯グッズとしての価値は無くなってしまうのです。やはり、子供にとって一番の防犯グッズは「親の心配性」なのではないでしょうか。「うちの子は大丈夫かな?」「ちょっと見に行ってこようかな?」が子供を守るのです。「親と一緒にいる時は突き放し、親と離れているときは心配する」。これくらいがちょうど良いのではないでしょうか。
「可愛い子には旅をさせよ」
確かにその通りです。何事にも1人でチャレンジさせれば、子供は想像以上に成長するでしょう。しかし、そんな時も物陰でこっそり見ていましょう。せめて小学校の低学年の間くらいは。ちょっと大変でしょうけど。。。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。